今回は、日本の産業廃棄物の排出状況について、最新のデータをもとにご紹介します。日本の産業廃棄物はどのくらい排出されていて、どのように処理されているのでしょうか。
令和元年度の排出量
産業廃棄物の年間排出量は、なんと約4億トンにものぼります。そのうち約半分は再利用されています。
- 産業廃棄物の排出量のうち、79%は何らかの中間処理
- 直接再生利用:20%
- 直接最終処分:1%
処理方法別の排出量推移
- H20年度まで日本の産業廃棄物の総排出量は6年連続で4億トンを上回っていました
- H21年度以降は4億トン以下で推移しています
- 最終処分量は20年で大きく減少。H9年度:6,700万t → H30年度:900万t(1/7以下)
- 再生利用量は増加。H9年度:1億6,900万t → 2億t以上
- 減量化量は1億7,000万t前後で大きく変動せず
- H12年以降、再生利用量が産業廃棄物の総排出量に占める割合が最大に
排出量の特徴
[図: 産業廃棄物排出量グラフ]
[図: 産業廃棄物排出量内訳グラフ]
令和4年度事業 産業廃棄物排出・処理状況調査報告書(令和3年度速報値)
最終処分場の状況
[図: 最終処分場に関するグラフ]
産業廃棄物処理施設の設置、産業廃棄物処理業の許可等に関する状況(令和3年度実績等)
過去の大規模不法投棄事件
香川県豊島
平成2年、香川県豊島で大規模な不法投棄が発覚しました。
青森・岩手県境
平成11年、青森・岩手県境で東京ドーム約6個分(27ha)に及ぶ約87万m³の廃棄物が不法投棄されました。
岐阜市椿洞
平成16年、岐阜県岐阜市で不法投棄事件が発生しました。
不法投棄の現状
[図: 不法投棄量の推移グラフ]
- H5〜H12年度まで約40万t
- H15年度は74.5万t(岐阜県不法投棄の影響)
- H21年度以降は10万tを大きく割り込み
- H30年度は2.6万tとH5年度の1/10以下に減少
- 件数もH10年度の1,197件を頂点に減少傾向、H30年度は155件(H10年度の1/7以下)
残存件数・残存量
環境省では、10t以上の不法投棄事案で支障除去措置が完了していないものを「残存」としています。
| 残存件数 | 残存量 |
| H30年度末 | 2,656件 | 1,561万t |
現に支障が生じているもの 生じるおそれのあるもの | 103件 | 693万t |
産業廃棄物の不法投棄等の状況(令和3年度)
まとめ
日本の産業廃棄物の総排出量は減少傾向にあり、再生利用量は増加しています。最終処分量は大幅に減少し、不法投棄も減少傾向にあるものの、残存している事案はまだ多く、引き続き適正な処理が求められています。
参考情報
環境省「産業廃棄物排出・処理状況調査報告書」